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国内報道

川崎・JFEスチール製鉄所で足場崩落 作業員5人が40mから転落、3人死亡・1人いまも行方不明

2026年4月7日(火)、神奈川県川崎市の臨海工業地帯を突如、激震が走った。大手鉄鋼メーカー・JFEスチールの製鉄所敷地内で、クレーンの解体作業中に高さ40メートル級の足場が轟音とともに崩落。現場にいた作業員5人が一気に地面へと叩きつけられた。

午後4時20分すぎ。夕暮れが近づく工場地帯に、突然「ガッシャーン」という凄まじい金属音が響き渡った。


何が起きたのか — 事故の全容

川崎市川崎区扇島の「JFEスチール東日本製鉄所京浜地区」で、「40メートル級の足場が崩れ、複数の人が落下した。海上にも落ちている可能性がある」との119番通報があったのは午後4時25分ごろ。

事故の引き金となったのは、クレーンに取り付けられていた巨大な「重り」だった。

クレーンは臨海部にあり、船に積まれた荷物を移動するもので、バランスを取るためにクレーンの先端に取り付けられていた重りが落下し、周辺にあった足場に接触したとみられる。行方不明の男性はこの重りの上で重機を使って作業しており海に転落、他4人は足場にいたとみられる。

大型クレーンの500トンの重りが落下し、巻き込まれたとみられる。重り落下で桟橋には巨大な穴が開いた。


「空が黒くかすむぐらいの砂ぼこり」— 目撃者が語る衝撃の瞬間

現場の対岸で釣りをしていた東京都世田谷区の男性(65)は、その瞬間を鮮明に記憶していた。

「ガッシャーンという金属が当たるようなものすごい音がして、砂ぼこりが舞い上がっていた」と、

その場にいた目撃者は震えた様子で語った。

「空が黒くかすむぐらい砂ぼこりが大量に」舞い上がったという証言も残っている。


被害の実態 — 5人の命運

神奈川県警によると、クレーンの解体作業をしていた10〜40代の男性5人が巻き込まれたとみられ、4人が救助され、うち3人が意識不明の重体。1人は行方不明といい、県警などが捜索している。

その後、意識不明の重体だった3人のうち複数名が死亡が確認され、最終的に3人が死亡、1人が重体、1人が行方不明という状況に至った。

現場には消防車両など25台が出動して救助活動にあたった。


強風注意報が出ていたなかでの作業

見落とせないのが、事故当時の気象状況だ。

発生当時、川崎市では強風注意報が出されていた。

クレーンや高所作業は風の影響を最も受けやすい。500トンもの重りが取り付けられた巨大クレーンの解体作業を、なぜ強風注意報が出ているなかで続行していたのか。安全管理体制に重大な問題がなかったかどうか、警察・労働当局の捜査は不可避な状況だ。

警察は業務上過失傷害の疑いで捜査する方針を固めた。


現場はどんな場所か

現場はJR扇町駅から南に約1.6キロの工場などがあるエリア。川崎区の扇島は、京浜工業地帯の中核を担う人工島で、鉄鋼・石油・化学などの重厚長大産業が集積するエリアだ。

JFEスチールは新日鐵住金(現・日本製鉄)と並ぶ日本を代表する鉄鋼メーカー。東日本製鉄所京浜地区は同社の基幹生産拠点のひとつであり、今回の事故は業界全体の安全管理に対する問い直しにもなりうる。


なぜ足場は崩れたのか — 考えられる原因

現時点での捜査情報を整理すると、以下のシナリオが浮かぶ。

クレーン解体作業中、クレーン先端に吊り下げられた500トンの巨大なカウンターウェイト(重り)が何らかの原因で脱落。それが作業員たちが立っていた高さ40メートルの足場を直撃し、足場ごと崩落した。一部は隣接する海に落下した可能性もある。

過去にも、クレーン解体中のカウンターウェイト脱落事故は国内外で確認されている。強風・解体手順のミス・固定部材の疲労破断などが主因として挙げられることが多い。今回もこれらの可能性を中心に、神奈川県警と労働基準監督署が詳しく調べている。


まとめ

建設・製鉄現場の高所作業は、日本の産業を支える「見えない仕事」だ。その現場で働く人たちの命を守るために何が必要なのか。強風注意報下での作業継続、安全確認の徹底、そして元請け・下請け構造における責任の所在。今回の事故は、私たちに重い問いを突きつけている。

週刊あおいみゆ

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