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週刊あおいみゆ
国内報道 最終更新 2026.05.29

【内田梨瑚(23)人物像】2026年5月25日初公判で殺人否認 ── 生い立ちから今日までの全貌

2024年4月19日未明、北海道旭川市神居古潭の神居大橋から、留萌市の17歳女子高生を石狩川に転落させて殺害した「旭川女子高生殺人事件」の主犯格・内田梨瑚被告(23・無職)。共犯の小西優花(現21・事件当時19歳)はすでに2025年3月7日に旭川地裁で懲役23年の判決を受け確定しているが、主犯格・内田の裁判員裁判は2026年5月25日(月)に旭川地裁(田中結花裁判長)で初公判を迎えた。
本記事は事件そのものよりも、内田梨瑚という1人の人物の生い立ち、家族、出身校、素行、警部補との不倫、舎弟・小西優花との支配的関係、初公判から今日までの裁判動向 ── これらすべてを、文春オンライン・週刊文春・集英社オンライン・WONDIA・現代ビジネス・北海道新聞・HTB北海道ニュース・時事ドットコム・X(旧Twitter)拡散情報などから集約し、彼女がなぜ23歳でこの場所に到達したのかを、時系列で再現する。
出てくるのは、旭川駅から車で15分の住宅街の一軒家、父親が経営する建設会社「株式会社WEED」、タトゥーを入れた父親が学校行事に積極参加していたエピソード、母親が「飲食店勤務」と当初報じられたが実際は歓楽街サンロク街のキャバレー嬢だった事実、小学5年生から母親に歓楽街に連れて行かれ酒を飲まされた幼少期、20代半ばで父の会社勤務の兄、表向きは「家族BBQ」で仲良し家族を装っていた近所の評判、小学校時代の「姉御肌」の人気者、中学バスケ部キャプテンと同時に「他生徒の着替え画像を拡散」する加害行為、美瑛町の美瑛高校(とみられる)進学と中退、福岡への単身転居、帰郷後の旭川ニュークラブ勤務、両親の強制での退職、違法薬物売人・立ちんぼ説、2024年1月の警察新年会での出会い、旭川中央署既婚X警部補との不倫、同じ新年会で別の警官2人が未成年知りつつ飲酒で訓戒処分、9月13日付の警部補への「激アマ処分」と退職、2026年5月25日初公判で「殺意ありません」「橋から落下させていません」の全面否認 ── 1人の女性が23年でどう作られたかが、これらすべての断片から立ち上がってくる。

内田梨瑚(23)の人物像核心:旭川市住宅街の一軒家、父・株式会社WEED経営者・タトゥー、母・歓楽街サンロク街キャバレー嬢、兄・父の会社勤務。小学5年から母に歓楽街連行・飲酒。小学校「姉御肌」、中学バスケ部キャプテン+同級生着替え画像拡散いじめ、美瑛高校中退→福岡単身→帰郷ニュークラブ「關飛翔」(源氏名)→違法薬物売人・立ちんぼ説。2024年1月警察新年会で旭川中央署既婚X警部補と不倫、同新年会で警官2人が「未成年知りつつ飲酒」で訓戒処分。2024年4月17歳女子高生のSNS無断写真リポスト激怒、10万円要求拒否で拉致殺害。事件後逮捕時スマホで不倫発覚、警部補は9月13日付訓戒の「激アマ処分」で退職金もらってひそかに退職。共犯小西優花(21)は懲役23年確定。2026年5月25日初公判、田中結花裁判長、殺人罪・不同意わいせつ致死罪を否認、監禁罪のみ認める、6月22日判決予定。

内田梨瑚の年表 ── 2002-2003年頃の誕生から2026年5月25日の初公判まで

時期出来事
2002-2003年頃北海道旭川市内で誕生。4人家族(父・母・兄・本人)
幼少期旭川駅から車で15分の住宅街の一軒家で育つ。表向きは「家族BBQ」で仲良し家族
小学校時代身長が高く活発、「姉御肌」「女子のヒーロー的存在」「相談役」
小学5年生頃〜母親に連れられて旭川の歓楽街「3・6街(サンロク街)」のキャバレーに出入り、幼少期からお酒を飲む環境(集英社オンライン・WONDIA報道)
中学校時代バスケットボール部所属、キャプテンに。一方で、他生徒の着替え画像を拡散するなど「いじめ」加害(集英社オンライン報道)
高校進学旭川市外の美瑛町にある公立高校(美瑛高校とみられる)に進学
高校時代中退(時期不明)
高校中退後福岡県に単身転居(理由不明)
帰郷後旭川のニュークラブで源氏名「關飛翔(せき とわ)」で勤務、月20万円程度の売上(ネット情報・大手未確認)
その後両親の強制で退職。違法薬物の売人・立ちんぼ(1万5000円/回)などをしていたとの報道もある(ネット情報・大手未確認)
2024年1月旭川市内サンロク街の繁華街・雑居ビル内のカラオケスナックで、警察関係者の新年会に出席。旭川中央署刑事課のX警部補(当時・既婚)と知り合う
2024年1月以降X警部補と不倫関係に発展。同じ新年会で、別の警察官2人が「内田が未成年と知りながら飲酒」で後に訓戒処分、1人退職
2024年初頭以前〜第三者がSNSに投稿した内田の写真(顔がほぼ隠れた、ラーメンを食べている写真とされる)を、留萌市の17歳女子高生がリポスト(再投稿)。内田は「写真の写りが悪かった」「無断で拡散された」として激怒
2024年初頭以前〜内田が被害者に「示談金10万円(または100万円・報道で差)」の電子マネー送金を要求。送金が失敗
2024-04-18 夜内田(当時21)・小西優花(当時19)・16歳少年・16歳少女の4人で、留萌市内で17歳女子高生をトランクに監禁、旭川方向へ走行
2024-04-18〜19 深夜道中で被害者に複数回の暴行。「どう落とし前つけんの」と脅迫。コンビニで被害者が店員に助けを求めるが、内田が「この子は気を失ってる」と説明、犯行継続
2024-04-19 未明旭川市神居古潭の神居大橋で被害者を全裸にして欄干に座らせ土下座撮影、「落ちろ」「死ねや」と罵倒、石狩川に転落させ溺死
2024-04-19 直後内田・小西がLINEで「余裕、捜索願も出てない」と平然とやりとり
2024-05-21事件現場から約60km下流の奈井江町の石狩川川岸で、被害者の遺体発見
2024年6月以降内田梨瑚(21)・小西優花(19)・16歳少年B・16歳少女Cの計4人が監禁・不同意性交致死・殺人容疑で逮捕
2024年6月以降内田の押収スマートフォンから、旭川中央署X警部補との不倫が発覚
2024-09-13付北海道警が、内田と不倫関係にあったX警部補を「訓戒処分」とする(文春は「激アマ処分」と報じる)。同警部補はその後ひそかに退職、退職金は通常通り支給
2024年9月以降同じ2024年1月新年会で、内田が未成年と知りながら飲酒したとして、別の警察官2人を訓戒処分。うち1人は依願退職
2025-02-27小西優花被告の初公判。検察懲役25年求刑、弁護側15年
2025-03-07旭川地裁(小笠原義泰裁判長)が小西優花被告に懲役23年の実刑判決。道内初の特定少年への有罪判決、確定
2026-03-03旭川地裁が、内田梨瑚被告の初公判を5月25日と決定
2026年春公判前整理手続き終了、証人5人採用
2026-05-25(月)初公判:旭川地裁(田中結花裁判長)で開廷。内田は「私に殺意はありませんでしたし、橋から落下させていません」と述べ、殺人罪と不同意わいせつ致死罪を否認、監禁罪のみ認める
2026-06-22(月)全8回の審理を経て判決言い渡し予定

家族構成 ── 父は建設会社「株式会社WEED」経営、母はサンロク街キャバレー嬢、兄は父会社勤務

父親:株式会社WEED経営者、タトゥー入り、学校行事に積極参加

内田梨瑚の父親は、旭川市内で建設土木会社「株式会社WEED」(2019年設立)を経営している。法人登記から見ると、内田梨瑚が16-17歳の頃に父親が会社を立ち上げた形だ。

近所住民の証言によれば、父親は「タトゥーがある外見」だが「親しみのある人柄」「子どもの学校行事にも積極的に参加」していた。タトゥーを入れた建設会社経営者という父親像は、現代日本では「アウトロー寄りのビジネスマン」というイメージと重なる。だが、学校行事への積極参加という側面は、家族としての一定の関わりを保とうとしていたことを示す。

父親が娘・梨瑚をどう育てたか、家庭での関係性がどうだったかは、現時点で詳細が公表されていない。

母親:歓楽街サンロク街キャバレー嬢、小学5年から娘を連れて酒を飲ませる

母親の人物像は、本件で社会の関心を最も集めた家族情報の一つだ。当初メディアは「飲食店勤務」とだけ報じていたが、実際には旭川の歓楽街「3・6街(サンロク街)」のキャバレーで働いていたことが、集英社オンライン・WONDIAなどの取材で明らかになった。

サンロク街(3・6街)は、旭川市3条通6丁目付近を中心とする歓楽街。スナック、キャバレー、ラウンジが集積する大人の街だ。母親はここの一店舗のキャバレー嬢として勤務していたとされる。

そして、本件で最も影響が大きかったとされる事実 ── 母親は内田梨瑚が小学5年生の頃から、娘をサンロク街のキャバレーに連れて行き、お酒を飲ませる環境に置いていた、と関係者証言が示している。10〜11歳の女の子が、大人の歓楽街で酒を飲む環境に常時さらされていた。これが、彼女の人格形成、特に「常識的な社会通念」「対人関係の境界線」「自分の身体と性の認識」に深刻な歪みを与えた可能性が指摘されている。

もちろん、これは「だから彼女が殺人を犯した」という単線的因果関係ではない。同じ環境で育っても殺人を犯さない人は山ほどいる。だが、本件のような異常犯罪の人格形成上の要因の一つとして、この幼少期の環境は無視できない。

兄:20代半ば、父の会社で勤務

内田梨瑚には20代半ばの兄が1人いる。父親が経営する建設会社「株式会社WEED」で勤務しているとされる。兄妹の関係性、兄が梨瑚にどう接していたかなどの詳細は、現時点で公表されていない。

自宅と家族の表の顔

4人家族の自宅は、旭川駅から車で15分ほどの住宅街にある一軒家。近所住民の証言では、家族で「BBQ」を楽しむ姿が見られるなど、表向きは仲の良い家族として映っていた。「近所からのクレームはなかった」とも報じられている。

表の顔は「仲の良い家族」、裏の顔は「父はタトゥー入りの建設会社経営者、母は歓楽街キャバレー嬢、娘は小学5年から酒を飲んでいた」── この表裏のギャップが、内田梨瑚の二面性の起点になった可能性が高い。

小学校時代 ── 身長の高い「姉御肌」「女子のヒーロー的存在」

内田梨瑚は、旭川市内の公立小学校に通った。同級生の証言によれば、彼女は身長が高く活発な「姉御肌」の女の子だった。女子のヒーロー的存在で、いじめられている子の相談に乗ったり、他の女子から頼られたりする存在だったとされる。

この時期の彼女には、後の凶悪犯罪に至る兆候は表立っては見られない。「姉御肌」「相談役」というのは、リーダーシップと面倒見の良さを示す肯定的な評価だ。

ただ、すでにこの時期から「小学5年生から母親に歓楽街に連れて行かれて酒を飲んでいた」という裏の生活が並行していた。表向きは小学校で人気者、裏では大人の歓楽街で酒を飲む ── この二重生活が、彼女の人格に複層的な歪みを与えていた可能性がある。

中学校時代 ── バスケットボール部キャプテンと「同級生の着替え画像拡散」のいじめっ子

中学校では、内田梨瑚はバスケットボール部でキャプテンを務めた。身長の高さと運動神経の良さを活かし、部活動でもリーダー的存在になっていた。

だが、集英社オンラインの取材によれば、中学時代の彼女には「他生徒の着替え画像を拡散する」というはっきりとした加害行為が報じられている。同級生女子の着替えの瞬間を撮影し、それを他の生徒に拡散するという、現代の中学校では極めて深刻ないじめ行為だ。これは、彼女が当時すでに「他人のプライバシーを徹底的に侵害することへの抵抗感がない」「相手の苦痛を娯楽として消費できる」という人格傾向を持っていたことを示す。

14歳の中学生が、同級生の着替え画像を撮影して拡散する。後の23歳での「SNSの無断リポストへの逆上」「17歳女子高生を全裸で土下座させて撮影」につながる人格傾向の原型が、すでに中学時代に現れていた、と読むことができる。

美瑛高校進学・中退、福岡への単身転居

中学卒業後、内田梨瑚は旭川市外の美瑛町(びえいちょう)にある公立高校に進学した。美瑛高校とみられる。美瑛町は旭川市の南、富良野地域に近い人気観光地で、「丘のまち」として有名だ。旭川市内の中学から美瑛町の高校への進学は、地理的に遠く、通学が難しい選択。家庭環境からの距離を取りたかった可能性、あるいは地元での学業成績の問題で旭川市内の全日制高校に進学できなかった可能性、両方が考えられる。

美瑛高校に進学した内田は、その後中退した。具体的な中退時期は公表されていない。

中退後、内田は福岡県に単身転居した。10代の女性が単身で北海道から福岡県に転居する理由は、現時点で公表されていない。福岡で何をしていたか、どんな生活を送っていたかも詳細不明。だが、家庭から離れて遠隔地で独自の生活を始める選択は、家族との関係に何らかの亀裂があった可能性を示唆する。

帰郷後 ── ニュークラブ嬢「關飛翔」、違法薬物売人・立ちんぼ説

福岡から旭川に帰郷した後、内田はサンロク街のニュークラブ(キャバクラの一形態)で勤務した。ネット情報・WONDIAなどの記述では源氏名「關飛翔(せき とわ)」を使い、月20万円程度の売上を上げていたとされる(大手メディア未確認)。

母親と同じ歓楽街のキャバレー系業態で働く構図は、本人にとって「母が日常的に出入りしていた場所が、自分の職場」になる、極めて閉じた人生軌道を示す。サンロク街に幼少期から出入りし、地元の店舗や客との関係性も含めて、内田にとってこの街は「自分の世界の中心」だった可能性が高い。

その後、両親の強制でニュークラブを退職。さらに、ネット報道では違法薬物の売人や立ちんぼ(1万5000円/回)などをしていたとされるが、これらは大手メディアで未確認の情報で、慎重に扱う必要がある。

事件発生時の2024年4月、内田は23歳の無職状態だった。サンロク街に出入りしながら、複数の収入源(キャバレー系のスポット出勤、SNSでの「当たり屋」=他人の写真を勝手に転載した相手に金銭要求、その他)を組み合わせて生活していたとみられる。

2024年1月の警察新年会 ── 旭川中央署X警部補との不倫の始まり

本件で本来の事件(女子高生殺害)以外で大きな社会的関心を集めたのが、内田梨瑚と旭川中央署の刑事課X警部補(当時・既婚)との不倫スキャンダルだ。

2024年1月、旭川市内のサンロク街にある雑居ビル内のカラオケスナックで、旭川中央署関係者らによる新年会が開かれた。複数の警察官が出席するこの新年会に、内田梨瑚(当時21)も出席していた。なぜ警察関係者の新年会に内田がいたのか ── 具体的な経緯は文春オンラインも完全には明らかにしていないが、サンロク街での内田の人間関係(キャバレー客・常連・知人ネットワーク)を通じて声がかかった可能性が高い。

この新年会で、内田はX警部補(既婚・刑事課所属)と知り合った。両者は意気投合し、その後不倫関係に発展した。

さらに、この同じ新年会で、別の警察官2人が「内田が未成年と知りながら飲酒した」とされ、後に道警から訓戒処分を受けることになる。うち1人は依願退職した。つまり、2024年1月のサンロク街の新年会は、複数の警察官が職務上・倫理上問題のある行為に関与した、不適切な会だった。

不倫の発覚 ── 内田逮捕時のスマホから露見、警部補は2024年9月13日付「訓戒処分」で退職

2024年4月の殺人事件で内田が逮捕された後、押収されたスマートフォンの解析から、X警部補との不倫関係が発覚した。LINEなどのメッセージ履歴、写真、通話記録などが、両者の親密な関係を裏付ける証拠となった。

北海道警は本件について内部調査を進め、2024年9月13日付で、X警部補を「訓戒処分」とした。訓戒処分は、地方公務員法上の懲戒処分(免職・停職・減給・戒告)の前段階の軽い行政処分で、本人の責任を口頭で指摘するだけ。降格・減俸・退職金カットなどの実質的な不利益はない。

文春オンラインはこれを「激アマ処分」と非難した。本来であれば、殺人事件の被告となった人物との不倫関係を、現職警察官(しかも刑事課所属)が事件発生前から持っていたという事案は、警察組織の信用を根本から損なう深刻な不祥事だ。にもかかわらず、訓戒処分という最も軽い対応で済ませた道警の判断は、「身内庇い」「組織自衛」と批判されても仕方ない。

その後、X警部補はひそかに退職した。退職金は通常通り支給されたとみられる。「訓戒処分→自主退職→退職金フル支給」というルートは、警察組織内での不祥事処理の典型的な「軟着陸パターン」だ。

道警の「内輪庇い」と署長の口止め工作疑惑

本件の警察不祥事は、X警部補の処分にとどまらない。現代ビジネスの取材(2024年12月)では、X警部補の同僚の警察官が、新年会の事実そのものを「口止め工作」した疑惑が指摘されている。「新年会に内田梨瑚がいた」「警察官と内田が不適切な交流をしていた」という事実が外部に漏れないよう、組織的に隠蔽しようとした可能性。

道警旭川中央署の署長は、文春オンラインの取材に対して、X警部補と内田の関係そのものを「否定せず」回答した。事実関係を認めながらも、組織として深刻な反省や対応策を示さなかった姿勢は、世論の強い反発を招いた。

本件で道警が直面しているのは、「警察組織が殺人事件の被告と現職刑事の不倫関係を、軽い処分で済ませて事件を風化させようとした」という疑惑だ。これは警察組織全体の信頼に関わる問題で、道警本部レベルでの説明責任が問われている。

「舎弟」小西優花との関係 ── 内田が支配、犯行に動員

共犯の小西優花(当時19歳)は、内田にとって「舎弟」と呼ばれる立場の存在だった。「舎弟」は元来、暴力団用語で「子分」「弟分」を意味する。10代後半の女性同士の関係に、この用語を持ち込んだ点に、内田の人間関係構築の特異性が表れている。

集英社オンラインの取材によれば、小西優花も中学時代から「教室に立てこもって他生徒を入れない」「先生に『死ね』と暴言を吐く」「学級崩壊を引き起こす」「割り勘を踏み倒す」など、深刻な問題行動を繰り返していた。事件半年前にはファストフード店に勤務したが、無断欠勤を繰り返して退職。高校時代には空き家のアパートで男女混合の飲み会を開いていた。母親はシングルマザーで、複数の仕事を掛け持ちしていた。

内田と小西は、それぞれが「ヤンチャ系」「トラブルメーカー」として地元で知られていた中で、知り合った可能性が高い。内田が小西を「舎弟」として支配下に置き、小西は「リコさん(内田)に従う」関係性が成立した。内田は小西の職場に因縁をつけるなど、暴力団的な支配構造を構築していた。

本件の犯行時、小西は実際に被害者を橋から押し落とした実行役だったとされ、自身の公判で「リコさん(内田)が押した」と矛盾した供述もしている。両者の供述が食い違う中で、誰がどの程度の実行行為を担ったかが、今後の刑事裁判の最大の争点だ。

事件 ── SNSリポスト1回への逆上で17歳女子高生を殺害

本件の発端は、第三者がSNSに投稿していた内田梨瑚の写真(顔がほぼ隠れた、ラーメンを食べている写真とされる)を、留萌市の17歳女子高生がリポスト(再投稿)したことだった。内田は「私の写真を勝手にリポストするな」と激怒。WONDIAなどの取材では「写真の写りが悪かった」「写真が悪く映っていた」ことへの怒りが動機の一つだったとされる。

内田は被害女子高生に「示談金10万円(または100万円)」の電子マネー送金を要求。送金が失敗すると、2024年4月18日夜、小西優花・16歳少年・16歳少女と共に被害者を留萌市から車のトランクに監禁し、約60km離れた旭川市神居古潭の神居大橋まで連行した。19日未明、神居大橋で被害者を全裸にして欄干に座らせ、土下座を強要して動画撮影。「落ちろ」「死ねや」と罵倒しながら、石狩川(落差約10m)に転落させ、被害者は溺死した。

2026年5月25日初公判 ── 旭川地裁・田中結花裁判長、殺人罪と不同意わいせつ致死罪を否認

2026年5月25日(月)、内田梨瑚被告(23)の裁判員裁判の初公判が、旭川地裁(田中結花裁判長)で開廷した。全8回の審理予定、判決は6月22日(月)。

内田は罪状認否で次のように述べた。

「私に殺意はありませんでしたし、橋から落下させていません」

具体的な罪状ごとの認否は次の通り。

罪状内田の認否
殺人罪否認「殺意なし、橋から落下させていない」
不同意わいせつ致死罪否認(弁護側は因果関係を争う)
監禁罪認める

検察側は冒頭陳述で「橋から落とすという実行行為がなくとも、被告らのそれまでの行動のせいで実質的に女子高校生を転落させたのであれば、殺人罪の実行行為は成立する」と主張。物理的に「押した」のが誰であれ、内田が事件全体の主導者として被害者の死を不可避な状況に追い込んだ時点で、殺人罪が成立する、という立論だ。

弁護側は「橋上で(車で)走行中に『キャー』との叫声と『ダン』という音を聞いた」と主張。内田自身が直接押したのではないという反論だ。だが、共犯・小西優花が公判で「リコさん(内田)が押した」と証言している。両者の供述が食い違う中で、5人の証人尋問と被告人質問が今後行われる。

By japan_miyu_ ・ 2026.05.29 14:50